電子版6つのNEW
 印刷 2019年07月12日デイリー版2面

三井E&S造船/自動離着桟実証実験、東京海洋大「汐路丸」で

 三井E&S造船は11日、東京海洋大学の練習船「汐路丸」(425総トン)を使用した自動離着桟の実証試験を昨年12月から今年2月にかけて実施したと発表した。海上に設置された仮想桟橋に対して計54回の自動着桟を行い、自律運航船の実現に向けた技術開発に必要な各種データを収集した。

 実証試験は、国土交通省による自動運航船実証事業の一つとして進められている「船舶の自動離着桟の安全性に係る実証事業プロジェクト」に関連して実施された。

 同プロジェクトは三井E&S造船、商船三井、東京海洋大学、昭島研究所が共同提案して採択されたもので、自律運航船の実現に必要となる環境の整備に向けて、システムの評価や緊急時の安全確保策などの確立に必要なデータの収集を行う。

 今年度は大型内航フェリーを使用した実証実験を予定しており、岸壁に船体を寄せる際のコースの取り方、船速や距離を考慮した船員が危険を感じない操船制御、大型フェリーの操縦性能を踏まえた適切な操船制御などの検証を行う。

 また、自動離着桟の継続・中断の判断を行うための明確な基準と、中断時に船員に操船を引き継ぐ際の明確な対応指針の設定も目指す。