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 印刷 2019年07月11日デイリー版3面

苫小牧港国際CT/RTG増設、6基体制に。バックアップ体制強化

9日稼働したRTG6号機(撮影・苫小牧港外貿コンテナ事業協同組合)
9日稼働したRTG6号機(撮影・苫小牧港外貿コンテナ事業協同組合)

 北海道・苫小牧港国際コンテナターミナル(CT)で9日、増設されたコンテナヤード内荷役機械トランスファークレーン(RTG)が稼働した。9年ぶりのRTG増設で、同CTのRTGは6基体制となり、取り扱い能力の向上や他機が故障した際のバックアップ体制強化などが図られた。

 苫小牧港では、西港区入船地区でCTが供用開始された1997年に、北日本で初となるRTGが導入された。その後、CTは2008年に現在の東港区に全面移転。西港区からの移設分も含め5基体制での荷役となった。10年夏には老朽化した3基をハイブリッド駆動方式のRTGに置き換えたが、基数は5基のままだった。

 国際コンテナ取り扱い機能の移転集約後も、同港のコンテナ取扱個数は増加し続け、18年速報値では過去最多の28万900TEU(外貿ダイレクト・国際フィーダー合計、17年比3%増)に達した。貨物増加に伴いヤードの拡張などを段階的に進めてきたが、RTGの数は5基のままだったため、同港の港湾運送事業者が中心となり2年前から増設を検討していた。

 追加導入されたRTGは、既存の5基と同じ三菱ロジスネクスト(旧TCM)製。これまでは第三セクターの苫小牧港開発が購入し、同港の港運元請け5社でつくる苫小牧港外貿コンテナ事業協同組合が管理・運用していたが、今回は初めて事業協同組合が購入・所有した。

 コンテナヤードの広さに比して不足していたRTGが6基体制となったことで、ヤード内荷役効率が向上し同CTのコンテナ取り扱い能力が大幅に底上げされる。また、故障・点検時のカバーにもなり、ターミナル運営の一層の安定化にもつながった。

 同CTの近隣では、苫小牧埠頭が来年春にも大型の冷凍冷蔵倉庫を稼働させる予定で、苫小牧港を介した農水産品の輸出入拡大にも期待がかかる。京浜港以北で最多の国際コンテナ取扱個数を誇る同CTも含めた、東港区での国際物流機能が着実に進展している。