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 印刷 2019年07月11日デイリー版1面

伯ダム決壊/235隻の需要喪失。プラッツ解説、代替調達4万ドル高値も

ドライ市場の現状と展望を解説した(10日、都内ホテル)
ドライ市場の現状と展望を解説した(10日、都内ホテル)

 米調査大手S&Pグローバル・プラッツのプラディープ・ラジャン上席マネージングディレクターは、10日の「コモディティフォーラム」でドライバルク市場の現状などについて講演した。1月に発生したブラジル資源大手ヴァーレのダム決壊事故に言及し、「同事故の減産規模は約4000万トン。ケープサイズ約235隻分の輸送需要が喪失した」と影響の大きさを指摘した。

 一方で、「ヴァーレの出荷が再開されるまでの間、最大需要国の中国はブラジル以外からの調達を増やした」と説明。具体例として、ウクライナ産鉄鉱石を挙げ、「黒海発中国向けで日建て4万ドル台の高値成約もみられた」と説明した。

 また、世界のドライバルク船隊の増減の見通しも紹介。2015-18年までの間、年約3%程度船腹量が増加してきたことを指摘。19-20年もこの流れが継続し、21年は前年比で横ばいにとどまると予想した。