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 印刷 2019年06月27日デイリー版2面

海事局/海事観光推進へシンポ・協議会

海事観光シンポジウムで基調講演する水嶋海事局長
海事観光シンポジウムで基調講演する水嶋海事局長

 国土交通省海事局は25日、東京都内で「海事観光の未来を考えるシンポジウム」を開催し、水嶋智海事局長による基調講演や、海事、観光関係者らのプレゼンテーション、「海事観光の魅力・ポテンシャル」をテーマにしたパネルディスカッションが行われた。シンポジウムに先立ち、海事・観光関係者らが出席する「海事観光推進協議会」の初会合も開かれた。

 国交省海事局は昨年9月、「海事観光戦略実行推進本部」を設置し、今年3月末に「観光先進国の実現に向けた海事観光の戦略的推進」について重点的に取り組む事項などを取りまとめた。この中で、「海事観光への潜在的な利用者層の開拓・獲得を図る観点から、広く他業界と連携を図ることが不可欠として、海事関係業界と幅広い業界を結ぶプラットフォーム構築を検討する」と明記されたことを受けて協議会を設置し、キックオフイベントとなるシンポジウムを開催した。

 シンポジウムであいさつした観光庁の田端浩長官は「四面を海に囲まれている日本では、海事観光のポテンシャルは特に地方で強いのではないか」などと述べた。

 基調講演した水嶋局長は、多くの人に海や船の楽しさを知ってもらう取り組み「C to Seaプロジェクト」の進化系である海事観光や、フェリー、旅客船を活用した日本国内での広域周遊の実現などを提唱。海事観光推進の鍵として、海事分野の情報発信強化、地域間の連携強化の必要性、海事と観光の関係者間の連携強化を掲げた。

 協議会の座長には、観光庁長官も歴任した久保成人日本観光振興協会理事長が就任した。久保座長は「海事分野を観光に活用した企業、団体、自治体もあるが、一般的に観光と海事分野では距離があると実感する。日本にはマリンアクティビティーなどもあり、これらを資源として活用することも観光分野から求められているのでは」と指摘。その上で、「協議会でさまざまな分野の人と情報共有、意見交換を行い、多様な側面から海事観光を盛り上げていくエンジンとなれば」と述べた。