2019 日本コンテナ航路一覧
 印刷 2019年05月22日デイリー版2面

MariTech 海事未来図】堀場製作所グループ/スクラバー水質モニター開発。独自技術、23日から販売

「EG―100」はスクラバーの取水と船外への排水側に設置
「EG―100」はスクラバーの取水と船外への排水側に設置

 計測機器大手の堀場製作所(本社・京都市)のグループ会社、堀場アドバンスドテクノは、SOX(硫黄酸化物)スクラバー(排ガス浄化装置)の洗浄水・排水の水質を独自技術でモニタリングする装置「EG-100」を開発し、23日から販売を開始する。堀場製作所が21日発表した。SOX排出規制の開始が2020年1月に迫る中、船舶における排ガス・排水の管理・計測ニーズの高まりに対応する。

 EG-100の特徴の一つは、特許出願済みの連続脱泡装置の採用。これにより、SOX規制の対象項目であるpH(酸化濃度)、PAH(多環芳香族炭化水素)、濁度、温度を高精度で安定的に連続測定できる。

 スクラバーの排水は気泡を多く含んでおり、気泡が濁度やPAHなどの測定値に影響を与える。EG-100に搭載する独自の連続脱泡装置は、その気泡を超音波で連続的に除去する新技術を使ったもの。具体的には、脱泡槽下部に設けた超音波発振部から超音波をサンプル水に照射し、強制的に脱泡を行う。

 センサーの自動洗浄機能の搭載も特徴だ。スクラバーの排水はセンサーに汚れを付着させる懸念があり、センサーの汚れは水質の測定速度や測定値に影響を与える。そこで各種センサーに対し、堀場製作所が長年培ってきた自動洗浄技術を採用。メンテナンス性の向上と長期にわたる安定測定を実現する。

 EG-100の標準価格は1台当たり1500万円。国内販売窓口は双日マリンアンドエンジニアリング。21年3月までに400台の販売を目標とする。同装置は、今月23-25日に愛媛県今治市で開かれる国際海事展「バリシップ2019」に出展する。