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 印刷 2019年05月16日デイリー版2面

MariTech 海事未来図】デジタル化団体DCSA/CMAなど5社加盟。コンテナ輸送の7割占める

 コンテナ船業界のデジタル化推進を目的とする業界団体「デジタルコンテナシッピングアソシエーション」(DCSA)は14日、仏船社CMA-CGMなど5社が新たに加盟すると発表した。これにより加盟船社は9社に増加。世界のコンテナ輸送量の7割超をカバーする企業が参加することになり、デジタル化の標準策定が大きく前進する。

 今回加盟を表明したのはCMA-CGM、台湾船社エバーグリーン、陽明海運、韓国船社現代商船、イスラエル船社ジムの5社。コンテナ船運航規模上位11社のうち、中国COSCOグループ(3位)、シンガポール船社PIL(9位)を除く9社が加盟することになる。

 CMA-CGMはマースク、MSC、ハパックロイド、オーシャンネットワークエクスプレス(ONE)の4社と並ぶ、設立メンバーとして加盟。監査委員会にも参加する。残る4社は各国規制当局の承認などを経ての加盟となる。

 コンテナ船業界では業務効率化などを目的に、大手船社による複数のデジタル化プロジェクトが並行して進んでいる。マースク・IBMによる貿易電子化プラットフォーム(PF)「トレードレンズ」などが代表例だが、各PFが独自のデータ形式などを採用すれば、関係者はPFごとの対応を迫られることになる。このため、データの標準化が課題となっていた。

 DCSAのトーマス・バッゲCEO(最高経営責任者)は「標準化には多数の船社の関与が必須だった」として、加盟船社の拡大を歓迎するコメントを発表した。DCSA自体は電子PFの運営などは行わず、業界全体が恩恵を受けるデータの標準化などに取り組む。

 DCSAは同時に、ハパックロイドのヘニング・シェイエルバッハ上級役員が7月1日付でDCSAのCOO(最高執行責任者)に就任することも明らかにした。