2019 日本コンテナ航路一覧
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 印刷 2019年05月16日デイリー版3面

JR貨物/災害で7年ぶり純損失。前期、運賃改定は一定の効果

 JR貨物の2019年3月期連結業績は、売上高が前の期比2%減の1916億円、営業利益が53%減の58億円、経常利益が57%減の45億円で、減収減益となった。18年7月豪雨など自然災害の影響が大きく響いた。純損益は前の期の利益76億円に対して、損失2億円を計上。最終損益で7年ぶりの赤字となった。一方、昨年10月にJR貨物として初の運賃改定を実施。想定に沿った水準で運賃引き上げ効果があったという。

 19年3月期は特別損失として、豪雨の対応に伴う費用などの災害損失24億円、単体での東京レールゲート(TRG)WEST開発に伴う撤去費用など19億円を計上した。

 15日会見した永田浩一取締役兼常務執行役員経営統括本部長は「(TRG関連の)一過性費用を除けば、17億円の黒字。これだけの災害の中で利益が出せるような体質になってきた。経営改革の取り組みが実を結んできた」と語った。

 セグメント別業績では、鉄道ロジスティクス事業は売上高が4%減の1672億円、営業損益が前の期の利益16億円から、損失53億円と赤字に転落した。災害減収125億円などが響いたが、利益保険で40億円を補填(ほてん)した。

 不動産事業は18%増の251億円、営業利益が5%増の109億円。

 輸送実績は、コンテナが10%減の2027万3000トン、車扱いが3%減の894万9000トン。コンテナは災害が響き全品目が減少、車扱いはセメント・石灰石だけが増加した。

 20年3月期連結業績見通しは、売上高が6%増の2029億円、営業利益は2・2倍の124億円、経常利益が2・4倍の109億円、純損益が76億円改善の利益74億円。運賃改定の効果が通年で寄与する見通しだ。

 3月のダイヤ改正では関東-関西間列車の九州延伸により、需要が強く収益性の高い九州向けの輸送力を増強。定温輸送ニーズへの対応や、活魚輸送など新しい取り組みを拡充し、収益強化を目指す。

 セグメント別予想は出していないが、永田取締役は「鉄道ロジスティクス事業も黒字回復し、災害前の水準を上回る」との見通しを示した。

 設備投資額は19年3月期の154億円から、20年3月期は317億円に拡大見通し。TRG開発やITインフラ投資に加え、車両の新製など維持更新投資も推進する。