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 印刷 2019年05月15日デイリー版3面

主要港運6社/前期、全社が増収。主要港の荷動き堅調反映

表・グラフ

 主要港運6社(山九、上組、日新、宇徳、名港海運、伊勢湾海運)の2019年3月期連結決算は、緩やかに継続する景気回復基調に支えられ国内主要港の取り扱いが堅調に推移していることなどを背景に全社増収となった。営業利益、経常利益、純利益の利益3項目は人手不足に伴う委託費増などのブレーキ要因があったが、物量増が作業効率向上に結び付き5社が増益に。ただ、今期予想は国内外の景況が不透明感を増すことを織り込み、3社が減収、4社が営業減益を見込むなど、19年3月期の実績に比べ抑えた数値になる。

 各社の事業分野別の概況(売上高)では、港運事業で上組がコンテナ、自動車、飼料などの取り扱いが堅調で増収に。山九も顧客船社の荷動き好調に加え新規航路開設効果もあり、港運事業収入だけでなく倉庫部門の増収にもつながった。

 商船三井グループの宇徳は、18年度上半期に主要顧客のオーシャンネットワークエクスプレス(ONE)の一時的な荷量減が響いた。ONE関連の貨物は年度後半に復調したが、通年ではカバーできず、車両・建機などのRORO船荷役も堅調だったが港運事業全体では減収・営業減益となった。日新は自動車、化学品、危険品などの輸送が堅調で港運部門も底堅く推移した。

 名古屋港を基盤とする名港海、伊勢湾はいずれも沿岸荷役料収入が増収、船内荷役は名港海が増収、伊勢湾が微減だったが港運部門全体では堅調だった。

 港運事業以外の事業分野では、堅調な港運事業に連動する形で各社とも倉庫、陸送などがおおむね好調に推移。国際輸送は上組が海外連結子会社が増加し収益に寄与。山九は自動車部品やプロジェクト貨物輸送などが増大。日新はアジア域内が堅調だったが米州の荷動きが低調で、施設の新設、移転費用計上などもあり収益を押し下げた。