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 印刷 2019年05月14日デイリー版2面

サムスン重工/受注高50%増24億ドル。1―4月、約2年ぶりに海洋成約

 韓国造船大手サムスン重工業の1-4月期受注高は、前年同期比50%増の約24億ドルに達した。一般商船では、LNG(液化天然ガス)船を相次いで成約しているほか、4月単月でFPSO(浮体式石油生産・貯蔵・積み出し設備)1隻を受注した。海洋の成約は韓国造船大手で今年初めて、サムスン重工としては約2年ぶりとなる。

 累計受注隻数は、LNG船7隻、FPSO1隻の計8隻。FPSOはアジア地域船主向けで、発注先とその政府の承認を条件に成約した。受注額は11億ドル規模で、2022年3月までに建造する。

 サムスン重工の4月末時点の受注残高は、199億ドルと1年前と比べ4%増。受注残隻数は90隻で、船種別内訳はLNG船31隻(56億ドル)、タンカー28隻(22億ドル)、コンテナ船19隻(24億ドル)、海洋掘削設備5隻(28億ドル)、海洋生産設備4隻(65億ドル)、その他3隻(4億ドル)-となっている。

 韓国造船大手の海洋に関する動きでは、現代重工業が昨年、約4年ぶりに成約した。半潜水式原油生産設備(FPS)1基で、米石油会社エルログ向け。一方、大宇造船海洋は15年以降受注ゼロの状況が続いている。

 海洋の既受注案件では近年、原油価格低迷の長期化などで納期延期、一部契約では解約などが発生していた。ここにきて複数回納期が延期された後で引き渡しが実現したり、解約案件では転売が成立するケースも出ている。

 足元では、大宇が今月2日、解約されたドリルシップ(掘削船)1隻を売却したことを明らかにした。13年に米州地域船主から受注したもので、船主側の建造代金支払い能力喪失により、契約が解約されていた。このほど、ノーザンドリリングと売却で合意した。大宇は、これにより約4100億ウォンの売却代金を確保し、損益改善、流動性確保を見込む。