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 印刷 2019年05月10日デイリー版1面

ヴァーレ/鉄鉱石販売2割減。1-3月、ケープ低迷要因に

 ブラジル資源大手ヴァーレが8日発表した1-3月期の鉄鉱石・ペレット販売量は前年同期比20%減の6770万トンに落ち込んだ。1月下旬に発生したブラジル南部の鉱山ダム決壊事故に伴う減産に加えて、北部でも豪雨により鉄鉱石積み出し港からの出荷にブレーキがかかった。ブラジル積み荷動き急減は、ケープサイズ市況の深刻な低迷につながっている。

 ダム決壊事故による1-3月の鉄鉱石生産へのマイナス影響は1120万トン。同事故は1月下旬にブラジル南部ミナスジェライス州ブルマジーニョの鉱山ダムが決壊。同事故を受けブルクトゥ、バルゲムグランデ両鉱山の操業停止やグアイバ港のターミナル運営の停止など余波が広がった。

 北部の鉄鉱山では「S11D」増産計画が進んでいるものの、この1-3月は豪雨により鉄道や港湾の出荷能力が低下し、南部の落ち込みをカバーできなかった。

 ヴァーレは今年の通年の鉄鉱石・ペレット販売量を3億700万-3億3200万トンと予想し、前年実績比9-16%減、実数では3360万-5860万トン減を見込む。同社は現時点での販売ペースを「通年予想の下限値から中央値にある」としている。