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 印刷 2019年05月09日デイリー版1面

郵船出光/システム販売100台超。石炭ボイラー制御最適化

 郵船出光グリーンソリューションズ(本社・東京)が販売する石炭ボイラー制御最適化システム「ULTY-V plus」(アルティ ヴィ プラス〈アルティ〉)の採用実績が100台を超えた。燃料消費量の節減効果に加えて、CO2(二酸化炭素)排出量の削減にも寄与する環境性能が顧客から高く評価されている。「今後は海外市場での販売を強化していく」(岡村雄治取締役営業技術部長)方針だ。

 日本郵船と同社グループの郵船商事は出光興産と合弁で、今年3月に郵船出光グリーンソリューションズ(土屋恵嗣社長)を設立。郵船グループと出光興産が50%ずつ出資し、4月から営業を開始した。

 アルティは、発電所や工場で使用される石炭ボイラーの最適運転を実現するための燃料制御機能システムになる。

 AI(人工知能)を組み込んだ自己学習機能により、計測・分析・判断という一連の動作を自己完結型で行うことが特長。プラントの稼働が安定し、省エネ性能の向上にも寄与する。

 石炭専焼ボイラーだけでなく、石炭と木質ペレットなどバイオマス燃料との混焼、重油と副生燃料の混焼のボイラーにも対応。平均して0・8-1%の燃料削減率を実現している。投資回収期間は2年以内を見込む。

 郵船出光グリーンソリューションズは、アルティの潜在需要を国内が150-160件、海外が2000-3000件と推定。今後は国内市場に加えて、海外市場の開拓にも注力する。

 地域的には中国、台湾、東南アジア地域などをターゲットにしている。すでに台湾とインドネシアの石炭火力発電所で採用された実績がある。

 アジア地域ではボイラーを手動で運転しているケースが多いという。手動のままではアルティを導入できないため、自動化のコンサルティング業務も手掛けている。

 アルティの導入による燃料節減効果に加えて、導入に付随する自動化による省力効果も海外顧客から高く評価されている。

 アルティの燃料削減効果を高めるための取り組みにも力を入れている。

 具体的にはIoT(モノのインターネット化)を活用して、排ガスの成分分析の精度向上を図っている。成分分析の精度が上がれば、より正確に燃料の燃焼状態を把握することができる。ボイラーをより適切に制御し、省エネ性能を高める狙いだ。