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 印刷 2019年04月23日デイリー版1面

MariTech 海事未来図】商船三井/VLCCにAR技術。21隻、見張り・操船サポート

古野電気のECDISと連携
古野電気のECDISと連携

 商船三井は22日、拡張現実(AR)技術を活用した航海情報表示システムを同社グループ運航のVLCC(大型原油タンカー)21隻に搭載すると発表した。古野電気(本社・兵庫県)のECDIS(電子海図表示装置)と連携し、船橋カメラのリアルタイム映像に船舶自動識別装置(AIS)やレーダー情報を統合。計画航路と自船周囲で航行する他船や浅瀬などの情報をタブレットやディスプレー上に表示することで、航海中の乗組員の見張りや操船を視覚的にサポートする。

 VLCCは貨物満載時の喫水が深く、船舶交通の多いマラッカ・シンガポール海峡などでは非常に慎重な操船を必要とする。AR技術の活用により、注意すべき他船や浅瀬の位置を一目で確認できる。

 今回のシステムは商船三井、古野電気、商船三井テクノトレード(東京都)が共同開発。古野電気の最新鋭ECDIS「FMD3300」シリーと連携して稼働する。

 これまで実船試験として2018年3月竣工の次世代自動車船、FLEXIEシリーズ1番船の「ベルーガ・エース」と、同年10月竣工のVLCC「SUZUKASAN」に搭載し、AR表示画面の改良と効果検証を継続して実施してきた。

 今回、古野電気による正式な製品化を受け、最も安全運航が求められる船の一つであるVLCCに搭載を決め、さらなる安全運航の徹底を図る。

 商船三井は今後、同システムをLNG(液化天然ガス)船をはじめとするエネルギー輸送船隊やドライバルク船隊にも順次搭載する計画。将来の自律航行船の実現にも寄与する技術としてさらなる改良と効果検証を続けていく。