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 印刷 2019年04月15日デイリー版1面

IMO2020 SOx規制】スクラバー/オープン式認める。南ア、ロビー団体は歓迎

 海運会社が組織するSOX(硫黄酸化物)スクラバー(排ガス浄化装置)のロビー団体クリーン・シッピング・アライアンス(CSA)2020は11日、南アフリカ共和国の海事当局が全タイプのスクラバーの使用を認めたことを歓迎するとのコメントを発表した。

 スクラバーは設置費用は発生するものの、船舶SOX規制が適用される2020年1月以降も現行の高硫黄燃料油が焚(た)けることが利点。

 ただ欧米の一部の港湾やシンガポール、中国などが、洗浄水を海中に排出するオープンループ式スクラバーの使用を禁止する方針を表明。

 スクラバー搭載を決めた船社は、オープンループ式に使用制限がかかると燃料油の切り替えなど現場の負担が増すことから、同様の動きが広がることを警戒している。

 南アフリカ共和国の海上安全局(SAMSA)はこのほど、オープンループ式、クローズドループ式、両方式に対応したハイブリット式いずれのスクラバーの使用も認めるとの通知を出した。

 SAMSAはまた、マリンガスオイル(MGO)やLSFO(低硫黄油)、LNG(液化天然ガス)、マリンバイオ燃料などの船舶用燃料の使用も認可した。

 SAMSAが管轄する港湾は、ケープタウン、サルダナベイ、リチャーズベイ、ダーバン、ポートエリザベス、イーストロンドンなど。

 CSAには海運会社やクルーズ会社、穀物メジャーなど35社が加盟。メンバーの運航船は2500隻を超える。

 CSAによると、19年末までに約2500隻がスクラバーを搭載する。そのうちの80%以上がオープンループ式を採用するという。

 スクラバーからの排水を巡っては、国土交通省海事局は環境影響調査などを実施。安全性に問題がないことを確認している。科学的根拠に基づく環境ルールづくりを主導していく。