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 印刷 2019年04月15日デイリー版1面

東京港/夜間ゲートオープン試行。国内初、GW前後6日間。五輪前に混雑緩和効果を検証

 東京都港湾局は12日、2020年東京五輪開催時の交通需要マネジメント(TDM)に向けた取り組みとして、ゴールデンウイーク(GW)前後の6日間、港内すべてのコンテナターミナル(CT)のゲートオープン時間を試験的に拡大すると発表した。現在一部のターミナルで実施している早朝時間帯のオープン時間拡大(1時間前倒し)に加え、全CTで夜間オープン時間を午後7時30分まで3時間拡大。1日当たりのオープン時間を通常対応の1・5倍に相当する計12時間とする。試行ながら国内CTで夜間のゲートオープン時間拡大を実施するのは東京港が初めてとなる。

 試行日は今月24-26日のGW前と、来月7-9日のGW後でそれぞれ3日ずつ。大井、青海、品川、中央防波堤外側の港内全CTで、通常のゲートオープン時間(午前8時30分-午後4時30分)を午前7時30分-午後7時30分へと拡大する。

 各CTを運営するターミナルオペレーター(元請け港湾運送事業者)が、港湾管理者の都、CTを管理する東京港埠頭会社と連携して実施する。

 また、港運各社が運営する港湾エリア内のオフドックバンプール(CT外の空コンテナ置き場)、計19カ所についてもCTにほぼそろえる形で早朝・夜間のオープン時間を拡大。外来コンテナ車両の運行効率向上を支援する。

 CTゲート、オフドックバンプールのオープン時間を試験的に大幅拡大することで、港湾周辺の交通負荷低減や平準化の効果を検証。同港にとって最大の課題の一つである、東京五輪開催時の大会関係車両と港湾物流との調和に向けた対応策を検討する。

 国内最大のコンテナ港湾である東京港はCT処理能力の逼迫(ひっぱく)により一部曜日・時間帯でターミナルゲート周辺の車両混雑が慢性化。都・埠頭会社は11年12月から早朝ゲートオープンを開始し、CTごとの判断で実施してきた。

 一方で夜間のオープン時間拡大についても、労組を含む関係者間で昨年度から試行に向けた調整を本格化。10連休となる今年のGWでの試行を見据え合意形成を図ってきた。

 都、埠頭会社は来年夏の五輪大会を前に、現在大井コンテナ埠頭近傍だけのストックヤード(オンシャーシコンテナの一時保管・待機ヤード)を、青海、城南島、中防の3カ所で増設する予定で今年夏以降順次供用する。ソフト・ハード両面で総合的な施策を具体化し、大会本番に備える。