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 印刷 2019年04月12日デイリー版1面

IMO2020 SOx規制】ONE/コンテナ船10隻にスクラバー。ニクソンCEOが言及。1万4000TEU型有力

 邦船3社のコンテナ船事業統合会社オーシャンネットワークエクスプレス(ONE)は、2020年初頭にも自社運航コンテナ船10隻にSOx(硫黄酸化物)規制に対応したスクラバー(排ガス浄化装置)を搭載する方針だ。シンガポールで今週、開催されたTOCアジア・コンテナサプライチェーン会議の講演で、ONEのジェレミー・ニクソンCEO(最高経営責任者)が明らかにした。同社がスクラバー搭載を公表するのは初めて。

 ニクソンCEOは具体的にスクラバーを積載するコンテナ船型を明らかにしていないが、10隻はONEが運航する1万4000TEU型とみられている。

 ONEの自社船隊への搭載船はいずれもレトロフィット(既存船改造)の10隻となり、20年1月からのSOx規制強化に合わせて同年初頭からの搭載を予定しているという。

 IMO(国際海事機関)のSOx規制に関してONEは昨年まで、燃料課徴金「ONEバンカー・サーチャージ(OBS)」の導入により対応する方針を示していた。その一方、スクラバーについては「検討を進めている」(ニクソンCEO)とも述べており、これまで準備を進めていたようだ。

 仏調査会社アルファライナーによれば、19年3月末時点でスクラバーを搭載する予定のコンテナ船は540隻。全世界のコンテナ船のうち、隻数では約1割、船腹量(TEU)では約2割を占めると推定している。昨年11月末時点のスクラバー搭載船(計画も含む)は隻数ベースで6%程度となっており、この4カ月ほどで急激に増加した。

 船社別でみると、最もスクラバー搭載船が多いのはMSCで、計180隻を予定している。次いで多いのはエバーグリーンで計90隻。このほか、現代商船が41隻、マースクが50隻とアルファライナーでは集計している。

 ONEがスクラバー搭載を明らかにしたことで、主要コンテナ船社でスクラバーの搭載予定を決めていないのは、現時点ではCOSCOやジム・インテグレーテッド・シッピングサービシス、PILとなっている。