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 印刷 2019年04月12日デイリー版1面

MPA/自律運航船開発の支援強化。ケッペルに200万星港ドル助成

 シンガポール海事港湾庁(MPA)は、自律運航船の開発に向けた支援を強化している。ケッペル・オフショア・アンド・マリンが子会社のケッペル・シングマリンを通じて開発を進める自律運航型タグボートに最大200万シンガポールドル(約1億6400万円)を助成。英ロイド船級協会、星港STエンジニアリングエレクトロニクス(STEE)、三井物産が共同で行う自律航法システムの開発プロジェクトにも資金提供を行っている。

 ケッペル・オフショア・アンド・マリンが9日に発表した自律運航型タグボートは、2020年末の竣工を目指して開発が行われている。運航はケッペル・スミット・タワジが担う予定だ。

 これはMPAが進めている自律型船舶プロジェクトの一環で、港内で活動するタグボートに必要な位置情報、衝突検知と回避システム、陸上管制設備などの高度なシステムを整備する。

 一方、ロイドは10日、STEEや三井物産と「自律航法システムの開発」に関する覚書(MoU)を交わしたと発表した。

 同プロジェクトはMPAが支援する世界規模の「自律船舶プログラム」の基礎に当たる。商業用の外航船において自律運航を実現することを目指しており、今後は性能向上を図りつつ、実船への配備に向けた研究を推進していく。

 自律運航船を巡っては、欧州での開発が先行している。

 18年8月にはノルウェーの造船企業VARDが肥料大手ヤラ・インターナショナルから、世界初の自律運航フィーダーコンテナ船「ヤラ・ビルケランド」を受注。12月には英ロールスロイスとフィンランド国営フェリー事業会社フィンフェリーが、世界初の完全自律運航フェリー「ファルコ号」を共同開発したと発表している。