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 印刷 2019年04月12日デイリー版1面

川崎重工/LPG焚きDF機関、VLGC向け初受注

 川崎重工業は11日、LPG(液化石油ガス)焚(だ)きの2元燃料(DF)ディーゼル機関を初受注したと発表した。川重が建造するくみあい船舶シンガポール法人クミアイ・ナビゲーションの大型LPG船(VLGC)向け。神戸工場(神戸市)で製造し、2020年9月に坂出工場(香川県坂出市)で搭載する。

 川崎重工はすでにLNG(液化天然ガス)を主燃料とするDF機関を成約、製造済み。LPGも燃料にできる機関を追加することで、ガス焚きエンジンのバリエーションを拡大する。

 今回受注したのは、舶用電子制御式液化石油ガスインジェクションディーゼル機関(ME-LGIPエンジン)の「川崎-MAN B&W 7S60ME-C10・5-LGIP」。

 国内舶用主機メーカーとして初めて成約した。重油とLPG双方に対応するもので、LPG燃料使用時には、従来の重油焚き2サイクルディーゼル機関と比べてSOx(硫黄酸化物)の排出量を90%以上削減するほか、CO2(二酸化炭素)の排出量も大幅に抑える。

 このほか燃料消費率の低減とNOx(窒素酸化物)3次規制対応を同時に達成する複合低環境負荷システム「K-ECOS Lite」を搭載する。「K-ECOS Lite」は排気再循環(EGR)、過給機カットシステム、廃水処理システムで構成。IMO(国際海事機関)のNOx3次規制をクリアするほか、低燃費・低ランニングコストを実現する。

 川重は今回の「ME-LGIP」のほか、LNGを主燃料とする「ME-GI」をこれまでに計2台受注している。

 「川崎-MAN B&W 7S60ME-C10・5-LGIP」の概要は、出力=1万2850キロワット、回転数=1分当たり84回転、シリンダー直径=600ミリ、シリンダー数=7。