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 印刷 2019年04月11日デイリー版2面

内航総連まとめ/18年度上期総輸送量2%減。貨物・油送船ともマイナス

 日本内航海運組合総連合会(内航総連)の調べによると、2018年度上期(18年4-9月)の内航総輸送量は合計1億9204万トンと、17年度上期に比べ2%減少した。貨物船は鋼材や雑貨、セメントなどが増加したが、西日本豪雨や台風など荒天や北海道での地震が影響し、2・2%減の1億2593万トン。油送船はケミカル輸送は伸びたものの、石油需要自体の低迷が響き、1・7%減の6611万キロリットルとなった。

 18年度上期の総輸送量は内航総連が実施する主要元請けオペレーター(運航船社)60社の輸送実績調査の結果と同様の傾向となった。

 18年度下期は、10月中旬以降天候がおおむね安定し、貨物船を中心に荷動きは堅調に推移している。

 上期の貨物船輸送量を品目別に見ると、鋼材2464万トン(前年同期比1・2%増)▽原料(石灰石・スラグ)3096万トン(4%減)▽燃料(石炭・コークス)759万トン(11・9%減)▽穀物・肥料・飼料223万トン(23・1%減)▽機械・プラント28万3000トン(3・3%増)▽紙・パルプ171万トン(15・7%減)▽雑貨1367万(1・8%増)▽自動車2466万トン(1・2%減)▽セメント1786万トン(0・6%増)▽砂・砂利・石材233万トン(5・4%増)。

 鋼材は、需要自体は底堅く推移したが、春先からの荒天や夏季の西日本豪雨、大型台風の襲来などで輸送障害が多く発生し、繰り越し貨物が毎月のように見られた。原料は石灰石が好調なセメント出荷に支えられたが、金属鉱は製鉄所の高炉閉鎖で横持ち輸送が減少し、全体の荷量がマイナスに。燃料は石炭が猛暑で電力需要増が期待されたが、他エネルギーの利用が増えて輸送が減少。紙・パルプは電子化の進展が影響した。雑貨はモーダルシフト輸送需要が伸びたほか、西日本豪雨の代替輸送も担ったが、台風による物流停滞の影響も受けた。自動車は前年見られた新型車投入効果が一巡し減少。セメントは関東向けの輸送が堅調だった。

 一方、油送船の品目別輸送量は、黒油1532万キロリットル(2・3%減)▽白油3548万キロリットル(2・3%減)▽油脂49万キロリットル(0・8%減)▽ケミカル674万2000キロリットル(3・2%増)▽特タン船808万トン(1・8%減)。

 黒油は猛暑での石油火力向け需要が期待されたが、他電源による電力供給で需要は低調。白油は低燃費自動車の浸透や車離れでガソリン需要がマイナスだった。ケミカルはエチレンが国内設備の高稼働で高水準の輸送が継続している。