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 印刷 2019年04月11日デイリー版1面

IMO2020 SOx規制】米FMC委員長/「燃料転嫁を監視」。BAF、公平性に関心

 米FMC(連邦海事委員会)のマイケル・コーリー委員長は先週、米議会の上院運輸・科学・貿易小委員会に出席し、「海運会社がSOX(硫黄酸化物)規制に対応した燃料油転嫁について、米海事法に違反することがないようしっかりモニタリング(監視)していく」と語った。そのうえでコーリー委員長は、「FMCとして関心事は、船社が導入するBAF(燃油割増金)の計算式が透明で公平性あるものということだ」と述べた。

 IMO(国際海事機関)が2020年1月から開始するSOX規制では、船舶燃料の硫黄分含有量を現行ルールの3・5%から0・5%以下に規制される。

 コーリー委員長は4日の小委員会で、「海運会社は今回の規制に伴って100億-150億ドル(1兆1000億-1兆6600億円)の追加コストが発生する」との試算を公表した。

 一方で、個々の海運会社が適合油やスクラバー(排ガス浄化装置)搭載などどうやって規制に対処するのかどうか、また荷主に対してどう追加コストを転嫁するのか、「不確かな部分が多い」と指摘。FMCとして今後、海運会社のモニタリングを行っていくと強調した。

 現在、北米西岸諸港での港湾混雑に伴って輸入コンテナ貨物の引き取り遅延や物流混乱が発生していることへの対応策などについて、出席した上院議員から質問が出た。

 これに対してコーリー委員長は、「西岸港湾の混雑は複合的な要因で発生しており、しばらく続く見通し」との発言にとどめたようだ。

■ONEは米国5位

 コーリー委員長はこのほか、米国発着のコンテナ航路概況などについても報告。北米航路や大西洋航路など18年の米国発着コンテナ貨物量(輸出入合計)は、前年比5%増の3500万TEUだった。このうち輸入は6・3%増の2300万TEU、輸出は2・7%増の1200万TEUとなった。

 18年米国発着航路の船社別コンテナ貨物積み高シェアはマースクがトップとなり、オーシャンネットワークエクスプレス(ONE)は5位に付けた。

 上位10社の順位とシェアは次の通り。

  1.マースク(シェア13・2%) 2.CMA-CGM(同12・8%) 3.MSC(12・6%) 4.COSCO/OOCL(12・0%) 5.ONE(10・8%) 6.ハパックロイド(8・5%) 7.エバーグリーン(7・7%) 8.陽明海運(3・9%) 9.現代商船(3・8%) 10.ジム・インテグレーテッド・シッピングサービシス(2・6%)。上位5社でシェア6割と占めている。