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 印刷 2019年04月10日デイリー版1面

欧米国際物流大手18年業績/7社が増収・営業増益。フォワーディング堅調

表・グラフ

 欧米国際物流大手10社の2018年1-12月期業績が出そろった。UPSとドイツポストDHL(DP-DHL)、シーバロジスティクスを除き、7社が増収・営業増益。国際フォワーディングの取扱量の伸び率は鈍っているが、仕入れ運賃などの販売価格への転嫁や不採算取引の見直しが進み、おおむね堅調に推移した。EC(電子商取引)の成長がロジスティクスや陸送の追い風になった。

 大手各社の業績を個別に見ると、UPSは主力の米国国内小口貨物部門の構造改革費用や年金費用などが影響し、営業減益。国際小口貨物、サプライチェーン・フレート部門は堅調だった。

 DP-DHLは、ECの急成長や貿易の拡大で売り上げを伸ばしたが、PeP(郵便、EC、小包)部門の構造改革費用が響いた。グローバルフォワーディング・フレートではコスト効率が改善し、営業利益は49%増と大幅に拡大した。

 キューネ・アンド・ナーゲル(KN)は2桁の増収。海上貨物取扱量は8%、航空貨物取扱量は11%増と好調で、デジタル技術の活用も集荷に寄与した。また、M&A(合併・買収)が航空輸送事業の収益を押し上げた。

 DBシェンカーは海上貨物取扱量は前年並みだったが、航空貨物を中心に取扱量を伸ばし、運賃水準も向上した。

 XPOロジスティクスは大幅な増収増益を記録。世界的なECの成長を追い風に、ロジスティクス部門の業績が伸長した。北米のLTL(混載)輸送を中心に輸送部門の業績も好調に推移した。

 CHロビンソンは2桁の増収増益。主力の北米トラック輸送、フォワーディングともに2桁の増収となり、運賃水準も改善した。

 DSVはフォワーディング、ロジスティクスの両部門が2桁の増益。特にロジスティクスはEMEA(欧州、中東、アフリカ)地域がけん引し、特別項目前営業利益が44%増加した。フォワーディングの特別項目前営業利益も生産性の向上や海上貨物の運賃改善が奏功し、15%増。

 エクスペダイターズは2桁の増収増益。航空貨物事業と通関が好調に推移し、海上貨物事業も取扱量を伸ばすとともに、仕入れの管理を強化し運賃をきめ細かく調整することで、収益性を改善した。

 シーバロジスティクスは業務効率改善やコスト削減などを進めたが、イタリアのロジスティクス事業の引当金計上などが響いて営業減益。売り上げ面では海上貨物取扱量の増加が寄与した。

 パナルピナは航空貨物のピークシーズンが想定よりも緩やかだったが、仕入れ値が抑制され、増収増益。海上貨物の営業利益は通年では赤字だが、4-12月は黒字を計上している。