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 印刷 2019年04月09日デイリー版4面

ケリーロジ/18年通期2桁増益。アジア経済成長取り込む

 香港物流大手ケリーロジスティクスネットワークがこのほど発表した2018年通期業績は、売上高が前の期比24%増の381億3900万香港ドル(約5394億円、以下ドル)、営業利益が11%増の23億6400万ドル、純利益が12%増の13億2600万ドルと、2桁増益を記録した。強みを持つアジア地域で、経済成長を取り込んだ。

 グループマネージングディレクターのウィリアム・マー氏は「米国を巡る貿易摩擦は世界経済に不安定性をもたらしたが、一方で特に東南アジアでは経済成長が続いている。われわれはアジアで比類ないネットワークを構築しており、この成長を取り込むことができるポジションに位置する。アジア域内貿易やEコマース(電子商取引)の拡大により、特にロジスティクス事業の成長が加速した」とコメントした。

 セグメント別営業利益は、統合ロジスティクス(IL)事業が14%増の21億ドル。香港での倉庫運営やタイ現地法人のケリーエクスプレスタイランド、ケリーサイアムシーポートなどが好調だった。

 国際フォワーディング(IFF)事業の営業利益は7%増の5億4900万ドル。米中貿易摩擦による関税引き上げを避けるための前倒し出荷があり、特に下期に物量が大きく伸びた。

 昨年10月にはプロジェクト輸送事業を「ケリープロジェクトロジスティクス」ブランドに統合。特に一帯一路政策に関連して発生する、プロジェクト輸送需要の取り込みを進めている。同年7月にはパキスタン法人を設立。中国・蘭州発パキスタン・イスラマバード向け複合輸送を開始するなど、南アジア地域向けサービスを強化した。

 19年3月時点での倉庫・内陸デポ運営面積は、全世界で約557万平方メートル。ミャンマーではマンダレー、ヤンゴンに内陸港が18年中に完成。台湾では桃園市観音区で約4万平方メートルの倉庫を整備中で、今年10-12月期に完成予定だ。

 タイでは首都バンコク近郊バンナ拠点のフェーズ2で、自動小包仕分けシステムを導入。小包の取り扱い能力を1日100万個超に高めた。現在フェーズ3の整備に着手している。