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 印刷 2019年04月09日デイリー版1面

北米航路運賃交渉/BAF容認広がる。中堅荷主、先送り「不利」

 大手日系荷主とコンテナ船社による北米航路での運賃交渉が終盤戦に差し掛かる中、中堅荷主やフォワーダーもいよいよ佳境を迎えている。大手と同様、中堅荷主でも焦点はフローティングBAF(燃油調整金)導入だが、中堅でも当初は導入先送りとなる2段階方式を志向する傾向が強かったようだ。しかし、「2段階方式だと、次の交渉時期が夏場の繁忙期となる。それだと(市況好調で)値上げにつながるのでは」との見方が強まっている。先送りは不利に働くとみて、期初からのBAF受け入れ容認も高まりそうだ。

 今年のコンテナ運賃交渉では、SOX(硫黄酸化物)規制に対応した燃油コストの転換が、コンテナ船社にとって大きな焦点だった。

 各社とも燃油価格の変動に応じたBAF導入を最優先にして荷主側と交渉。最終的には、期初からのBAF導入を容認▽SOX規制前は固定運賃、規制開始後はBAF導入の2段階方式-の2パターンに分かれたようだ。

 2段階方式では規制開始後の運賃スキームについて、今夏に見直して決めるという内容で合意しているのが一般的。ただし、北米航路を中心に各航路とも夏場は荷動きの繁忙期。

 当初、大手荷主に倣って2段階方式を検討してきた中堅以下の荷主だが、「(夏場は)需給が引き締まって市況が値上がりするタイミング。その時期に運賃見直しとなると、(BAFを除いた)ベース運賃まで値上がりしかねない」と警戒感が広がった。

 足元のスポット運賃がここにきて、北米航路については底堅い動きを示したことも、BAF受け入れの環境になりつつあるという。