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人材特集2020
 印刷 2019年02月20日デイリー版2面

MariTech 海事未来図】インマルサット/海運・港湾で新興企業支援。物流全体を高速通信で結ぶ

 移動体衛星通信サービス大手の英インマルサットは19日、欧州のアクセラレーター(ベンチャーの起業支援・指導を手掛ける企業)2社と提携し、海運・港湾・物流分野でのスタートアップ企業の支援を開始すると発表した。インマルサットは今後成長が期待される新興企業などと協力し、全世界の港湾・道路・鉄道網と、16万隻超の船舶を高速衛星通信インフラで結び、新たな市場開拓を狙う。

 安全性の確保、業務効率化などの観点から、海運・物流企業にとっても新たなデジタル技術の重要性が増している。

 インマルサットのアリ・グレー上級役員(デジタル・インキュベーション担当)は「スタートアップ企業は伝統的な企業が見逃している事業機会を捉えることに長けている。業界の未来のためにも、革新を支援することが重要だ」と、今回のアクセラレーター2社との提携の狙いを説明する。

 レインメーキング、ブルーテックアクセラレータが提供する「スタートアッププログラム」を通じ、新興企業への直接出資を行う。同プログラムは、IoT(モノのインターネット化)とビッグデータを活用し、安全性・効率性や、持続可能性の強化を目的としたアプリケーション開発に向けた資金提供や支援、助言を行うために設置された。

 インマルサットはすでに海運・物流業界で先進的なアプリケーションベースのソリューションを提供している。広帯域プラットフォームの「フリートデータ」では船内センサーからデータを即座に収集。クラウドベースのプラットフォームにデータを集約し、外部デベロッパーが開発したアプリケーションでの閲覧も可能だ。また、インダストリアルIoTソリューションでは、鉱業・運輸業界での車両管理・鉄道プロジェクトの効率化に活用されている。

 独ハンブルクに本拠を置くレインメーキングは「貿易・運輸インパクト」プログラムを通じ、インマルサットや物流機器大手カーゴテック、舶用機器大手バルチラなどと、新興企業を結び付けている。

 ポルトガル政府が出資し、同国リスボンに本拠を置くブルーアクセラレタは今年1月に設立された。現在、インマルサットを含む6社と事業提携している。2019年10-12月期には、支援対象のスタートアップ企業を選定し、実際の資金提供を開始する。