印刷 2019年02月05日デイリー版1面

MariTech 海事未来図】星港EPS/海運特化、ベンチャー支援。米大手と連携

 シンガポール船社イースタンパシフィックシッピング(EPS)は米アクセラレーター(ベンチャーの起業支援・指導を手掛ける企業)大手テックスターと連携し、海運分野に特化したアクセラレーターを共同で立ち上げる。成熟産業とされる海運業界の革新を促すのが狙いだ。

 新設する「EPSマリタイムテック・アクセラレーター・パワードバイ・テックスターズ」は4月から全世界のスタートアップ企業からの申請受け付けを開始し、シンガポールなどを中心に10社を選定。クラスを通じて指導を行う。さらに11月から3カ月間の研究開発プログラムに参加し、2020年2月にベンチャーキャピタルなど投資家、業界関係者に対して新ビジネスモデルのプレゼンテーションを実施。投資を募り、アジアでの起業家コミュニティーとの連携を深める。

 EPSはイスラエル財閥オファーグループ傘下の海運企業。運航規模は130隻超、約130万重量トン。EPSのギル・オファー事業開発マネジャーは「海運業界は他の伝統産業が適応しているような最新技術から後れを取っている。テックスターズとの提携により世界初の海運特化型アクセラレーターを立ち上げ、変革の機が熟したこの海運業界で、次世代起業家たちを育成する」と狙いを語った。

 テックスターズのウィル・ロビンソン副社長(アジア太平洋地区営業担当)は「海運業界に革新をもたらすEPSとの提携は、テックスターズの戦略に合致しており、海運業界の起爆剤となりたい」とコメントしている。