印刷 2019年01月17日デイリー版2面

MariTech 海事未来図】ジム/電子BLの扱い拡大。ブロックチェーン活用で

 イスラエル船社ジムは14日、ブロックチェーン(分散型台帳)技術を活用した、船荷証券(BL)の電子化を拡大すると発表した。これまで特定の輸送案件に限った実証実験を行ってきたが、今春からはトレードレーンを限定しながら、全荷主に対して電子BL(EBL)を提供できる体制とする。

 ジムは2017年、IT企業ウェーブと、フォワーダーのスパークスロジスティクスと提携し、ブロックチェーン技術を活用した貿易書類の電子化実証実験を行うことを発表した。直近ではベトナム発北米東岸向け、スロベニア・コペル発イスラエル・ハイファ向けの2案件を、EBLで実施。権利移転などを含め、BLに関する全ての手続きを、ブロックチェーンを基盤としたプラットフォーム上で完了させたという。

 複数のフォワーダー、実荷主(BCO)とのトライアルを経て、EBL取り扱いを本格化することとした。19年1-3月期中に、アジア-南米航路、北米-地中海航路からスタートする。

 ジムでは船積み関連書類の電子化は所要時間やコストの削減、業務の効率化など、海上輸送の全関係者に大きな効果をもたらすとしている。EBLでは、本船出港から2時間以内に、輸入者側にBLが移転される。特に遠距離航路ではこの手続きに数週間を要することもあり、電子化のメリットは大きい。