
TERASAKIの考える船舶の未来
配電制御システムが貢献する環境対応船舶
■【製品紹介】舶用配電制御システムやブレーカ機器事業を展開する寺崎電気産業(大阪市阿倍野区)の担当者は「08年の洞爺湖サミット以降に高まったクリーンエネルギー利用への機運は、原油価格の高騰が落ち着いた現在でも変わっていない」と現状の認識を説明する。CO2排出権取引が明確になりはじめていることもあり、同社の顧客である船社の、コストに対する意識が、以前とは比べものにならなくなってきているからだ。今後も省エネに加えて新エネルギー利用を推進し、現状より一層の運航コスト削減に努めるのは間違いない。こうした近い将来に対して「当社はその動きに呼応してそれを実現できる製品を企画し、展開していく」という計画だ。
■しかし同社では、さらに先の「船舶の未来」も広く展望しているようだ。
■船舶の発電は、ディーゼルエンジンと排熱利用によるものが一般的だ。しかし今後は、排熱利用の効率をさらに向上させたシステムが登場するだろう。太陽光エネルギーの実用化も始まった。蓄電分野もコストや安全面での研究が進みつつある。
■発電側だけではない。電気を使う側(負荷側)も変化してゆくはずだ。舶用ではモーターやファンは単純な電源オン・オフの制御が一般的だが、今後は省エネのため、気象・海象や運航モードを加味し、必要に応じて最適な負荷制御が行われていくことになるだろう。
■このように船舶の状況変化を示したうえで「電力供給が多様化し、負荷側もきめ細かく省エネをしようとすると、動力制御装置も複雑化してゆく。近い将来、舶用電気メーカーである当社が果たすべき役割は、さらに増してゆく」と語る。
■船舶にとって、排熱や新エネルギーをいかに効率よく最適にエネルギー利用へつなげてゆくのかという課題は、発電から主機の運転状態までをトータルで監視・制御できる電力制御装置の導入なしには解決できないものだ。元来、ブレーカを主としたコンポーネントシステムに高い実績を持つ同社にとって、船舶全体の電力マネジメントが必要となる未来は、今まで培ってきたノウハウをリンクして活躍できる、待ち望んだ時代となるのではないだろうか。
■同社は現在、従来LNG船向けに適応される製品と同等の計装システムを、他の船種に装備できる統合型のオートメーションシステムとして改良し近々販売を開始する予定。同社の戦略は「船舶の未来」に向かって着々と進んでいる。
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| 寺崎電気産業株式会社 〒545-0021 大阪市阿倍野区阪南町7-2-10 TEL. 06-6692-1131(大代表) E-Mail hakuei-osaka@terasaki.co.jp (代表) |
